2回目は かじや(鍛冶屋)です。会社の名前は 柿沼製作所。
            鍛冶屋という呼び名は昔の呼び方です。
            鉄を真っ赤になるまで熱してからたたいたり、押し込んだりして
            思うような形にすることをたんぞう(鍛造)といいます。
            思うような形にするために かながた(金型)を使います。
 
 

            作り方を説明します。
            始めは材料です。写真1、2は鉄の材料です。

写真1

                  今回の材料は,まるぼう(丸棒)と呼ばれています。
                  太さはいろいろあります。
                  長さは5.5mと6.0mが普通です。
 
 

写真2

                  これは鉄を切るのこぎりで丸棒を切断したものです。
 
 

写真3

                  ろ(炉)と言うところに鉄を入れて硬い材料を
                    つぶしやすく柔らかくしています。
                                    炉の穴に材料を入れると,電気で熱され
                                    真っ赤になって出てきます。
 
 

写真4

                      柔らかくなった材料をかた(型)に
                      のせたところです。
                      白い煙で型は見えませんが,
                      作る部品の形をしています。
 
 

写真5

                      材料をのせた型は型ごと上に上がり
                      柔らかくなっている鉄を押しつぶします。
                      これは鉄を押しつぶしたあとの写真です。
 
 

写真6

                      押しつぶして部品の形になった鉄は型の中を
                      通って下に落ちます。
                      写真はバリ(まわりの残ったいらない部分)を
                      とりのぞいています。
 
 

写真7

                  これが押しつぶされ下に落ちた物です。
                  落ちたらコンベアーに運ばれて箱に入ります。
 
 

写真8

                  鉄に熱気がなくなりました。
                  あとは,表面に溝を入れたり,削ったりして完成します。
 

               この品物は、トラックの部品で,エンジンから後輪に力を
                伝えるために使われるシャフトと言うものです。
 
 


今回はフリクションプレスという機械で鍛造しました。
鍛造の方法はまだ色々とあります。

                

鉄工所は、おじさんたちが作業着を着て真っ黒になって働く仕事場です。
たいへんですが世の中に役に立つ大事な仕事です。
みなさんの近所にも鉄工所があったら、よく観察してみてください。