かけはし誌上コラム(かけはし掲載分) 羽田鉄工団地協同組合





労働衛生コンサルタント北條先生
&
岡部保健師
平成25年
1月 季節性インフルエンザの予防と対応
2月 定期健診と心電図の異常
3月 1週間に23エクササイズ!
4月 アレルギー反応について
5月 がんの予防と早期治療 がん検診について
6月 H7N9(鳥インフルエンザA)
7月 熱中症の症状と対処方法
8月 若年性認知症について
9月 アルコールとダイエット
10月 ヘリコバクターピロリ菌について
11月 ヘルスリテラシーについて
12月 尿酸値が高いと言われましたが?

平成25年12月

尿酸値が高いと言われましたが?

 師走に入り慌ただしい雰囲気が漂っています。街ではジングルベルの音楽が流れて年末を盛り上げていますが皆様は元気に頑張っていますでしょうか。
 今年の後半、11月になってから私の周りに事件が続きました。まず、よく往診に行く老人ホームの隣の公園で捨てられた赤ん坊が見つかり虐待事件として両親が捕まりました。
 次に女子中学生の誘拐事件がありました。殆ど1日違いで我が鉄工団地に隣接した公園で殺人事件がありました。物騒な世の中だなと思います。
 今回は血中尿酸の話です。定期健康診断で「尿酸値が高いですよ」と指摘を受けた方もいると思います。尿酸値が高くなるのは豊かな食生活や運動不足などの生活習慣を背景に起こります。少し前には[皇帝病][贅沢病]と称されましたが、最近は成人男子の5人に1人は高尿酸血症かその予備軍と言われます。[皇帝病][贅沢病]は死語となり、ごく普通にみられる生活習慣病で40〜50歳代の男子を中心に増えている傾向があります。
 高尿酸血症は放置すると痛風といわれる関節炎や痛風腎、尿路結石、耳たぶなどに小さな結節(痛風結節)を作ります。[痛風]と言うのは激痛のあまり、風が吹いても激痛が起こるという語源と風が体中をなでるように全身どこでも激痛が出るという語源説があります。
 さらに、高尿酸血症は動脈硬化を促進して狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの合併症を引き起こします。血中尿酸値は7.0mg/dl以下にコントロールするように努める必要があります。治療としては痛風関節炎や痛風結節にはコルヒチンを使います。古代ギリシャのヒポクラテスもイヌサフランから採れるコルチカム(コルヒチン)を使ったと記録されています。鎮痛剤も使います。
 痛風結節は血中尿酸値を6.0mg/dl以下に維持すると縮小すると言われています。痛風関節炎は起こしていないが血中尿酸値が高い場合は、尿酸塩が体組織へ沈着して関節炎、腎障害、尿路結石を引き起こしますので、これを回避するために血中尿酸を下げる薬を飲んでもらいます。薬だけではなく、「贅沢病]と言われるように高尿酸血症の方は肥満、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常(高コレステロール、高中性脂肪、低HDLコレステロール)などを合併しやすいので適度な運動や生活習慣の改善が必須です。
 食事では過食、高プリン、高脂肪、常習飲酒を控えていただきます。尿路結石のある方は尿をアルカリ性にする薬も同時に飲む必要があります。プリンの多い食品は鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝、豚レバー、牛レバー、その他です。尿をアルカリにする食品はヒジキ、ワカメ、こんぶ、干し椎茸、大豆その他です。次は痛風チェックです。チェックの多い人ほど要注意です。@日本酒に換算して毎日3合以上飲酒する。A脂っこいものが好き。B魚や動物の内臓が好き。C20歳のころと比べて体重が10キロ以上増えた。D間食する。E運動しない。F生活が不規則。G血中尿酸値7.0mg/dl以上。Hストレスが多い。I親兄弟に痛風がいる。忘年会のシーズンですがビールも尿酸が多い飲料になっています。身に覚えのある方は自重して忘年会を過ごして下さい。次には新年会もありますので痛風発作は起こさないで希望に満ちた新年をお迎え下さい。


平成25年11月

ヘルスリテラシーについて

 羽田鉄工団地のみなさん、こんにちは!今年は10月に日本に接近する台風が多く、例年にくらべると季節が1か月遅れているような気候ですが、体調を崩している方はいないでしょうか。台風が発生するとテレビや新聞、インターネットのニュースでは、必ずと言っていいほど台風情報を取り上げています。皆さんは、日常の中で何かを調べる時、知りたい時にはどのようにするでしょう。総務省の調査によると、一番の情報源となるメディアはテレビが多く、健康・医療関連情報の入手メディアはテレビ、インターネット、新聞・雑誌の順と報告されています。(表) 
 最近は、テレビやインターネットを通じて健康や医療の情報を手に入れられます。自分の症状をチェックしたり、患者体験談をブログやSNSから見たり、医療機関を探したりすることが非常に簡単になりました。ですが、集めた情報が事実なのか噂なのかどうかを見極めて判断する力が必要です。このように「健康や医療に関する情報を探し、理解し、活用する力」を『ヘルスリテラシー(Health Literacy)』と言います。喫煙は体に良くない、お酒は適量に、休肝日をつくる、感染症や食中毒の予防には手洗いや消毒が重要など、どれも当たり前に言われていて周知のことかもしれませんが、これらも健康・医療関連情報です。

 アメリカで行われた研究では、ヘルスリテラシーが低いことは健康状態が良くないこと、入院率が高いこと、治療に関する説明や指導を理解できないこと、医療や健康サービスの利用が少ないこと、検診受診率が低いこと、治療が遅れることに結びつきやすいと示されています。そのため、ヘルスリテラシーは『健康を決める力』とも言われています。
 日本では、メディアを通じて健康・医療関連の情報を入手しやすく、情報の利用頻度が高いですが、そこには本当に信用できる情報があるかどうか判断する必要があります。また健康・医療関連の情報源はメディアだけではなく、情報の入手方法はさまざまです。書物や医療者からの情報なども活用できます。

 情報過多の時代だからこそ、自分自身で情報の確かさを見極め、活用していくことが健康や医療についても大切になっています。



平成25年10月

ヘリコバクターピロリ菌について

 記録的な猛暑が続いていた夏もやっと終わって朝夕は涼しく感じられるようになりホッとしています。今回は胃の中に生息しているピロリ菌について書きます。正式にはヘリコバクターピロリ菌です。               
ヘリコはヘリコイド(helicoid)からの命名で「ラセン形」を表します。この菌に4〜8本の毛(鞭毛)がついていて、これを動かして移動します。ヘリコプターのヘリコです。ピロリは胃の幽門の名前(pylorus)から由来しています。発見されたのは約30年前の1982年、ワレンとマーシャルという王立パース病院の医師たちです。この業績によりノーベル賞を授与されています。
 スピロヘーターの様な菌が胃内にいることは100年以上前から知られていました。しかし「胃酸の溢れている胃の中に菌がいるわけがない」という説が強く、菌は生存しないということが定説になっていました。
ワレン先生に命じられた研修生のマーシャル先生は採取した胃の切片からヘリコ菌を培養しようと繰り返しますが成功しません。イースターの休暇があって、菌の培養のことをすっかり忘れて1週間の休暇に入ります。そして休暇明けに、やりかけの培養器を片づけようとして菌が生えていることを発見したと言われています。一般の菌と異なり増殖スピードが遅い菌だったのです。ピロリ菌が何故問題なのかというと次の点にあります。
 1)感染しても症状は無いが極めてタチの悪い菌である。
 2)胃粘膜に感染して胃炎から胃がんへと進行性に問題を発生させる。
 いつ感染したか症状の無いままに進行して慢性胃炎を経て胃十二指腸潰瘍やMALTリンパ腫、胃がん、血小板減少症の原因となります。今までは胃十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫等だけに健康保険が適応されていた、ヘリコ菌に対する診断と治療が平成25年2月21日から慢性胃炎にも適応が拡大されました。「ピロリ菌」は絶対に退治しなければいけない菌であると理解されたわけであります。

保健診療の条件として
 @内視鏡検査、X−P検査で胃潰瘍、十二指腸潰瘍の診断のついた者
 AMALTリンパ腫
 B特発性血小板減少性紫斑病
 C早期胃がんで内視鏡的治療後の者
 D内視鏡で胃炎と診断のついた者
について診断と治療が健康保険で行われます。
 殆どの胃がんは「ピロリ菌」により引き起こされた委縮性胃炎を母地にして発生します。若年の女性に多いと言われる「鳥肌胃炎」(濾胞性胃炎)も胃がんの発生リスクが高いと言われています。胃の痛みを訴える若年女性は売薬で我慢しないで一度は内視鏡検査を行い、除菌することを薦めます。
 感染経路日本におけるピロリ菌の感染率は上下水道が完備されなかった時代の世代(60代以上)では80%前後と言われています。若い世代の感染率は年々低下傾向にあり10代〜20代では欧米並みと言われています。ピロリ菌感染者は約三千五百万人いると推定されています。感染時期は2歳未満までの頻度が多く家族内感染が主です。夫婦、親子、同胞、祖父母からが考えられます。親子間では母親が主な感染源となることを示唆する報告が多いようです。日本における過去の調査からは祖父母、同胞からの感染は極めて少ないと言えます。保育施設での感染も考えられますが感染率は低いと判断されています。
 感染様式には口―口感染が要注意であり、離乳食を「噛んで与える」と答えた母親の子供は陽性率が高い結果が出ています。飲料水は現在の日本では感染経路として考えられません。夫婦間の感染は低い結果が出ていて、成人になってからの新規感染は少ないようです。ご安心ください。ピロリ菌の診断には内視鏡を使う方法と内視鏡を使わない方法に分かれます。内視鏡により採取した胃の組織を使って
 1)ピロリ菌の出すアンモニアを調べる迅速ウレアーゼ試験
 2)胃の組織を染色して顕微鏡で調べる鏡検法
 3)採取した胃の組織を培養してピロリ菌を増やす
培養法があります。内視鏡を使わない方法では
 @血液や尿で検査する抗体測定法
 A吐き出す息を調べる尿素呼気試験
 B便中のピロリ菌抗原を調べる便中抗原測定法
があります。治療法は胃酸を抑える薬と抗生物質を7日間服用して除菌を行います。頑固な菌の場合は服用する薬剤を変えて二次除菌を行います。最近は胃癌検診にピロリ菌とペプシノーゲン検査を組み合わせて実施する自治体も増えてきました。


平成25年9月

「アルコールとダイエット」

 羽田鉄工団地の皆さん、こんにちは。今年は猛暑の夏でしたが、だいぶ暑さも和らぎ過ごしやすい日になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 私は先日、研究の調査と休暇を兼ねて北陸(富山・金沢)に伺いました。金沢の海鮮やお酒が美味しく、ついつい食べ過ぎ飲み過ぎてしまい、何事も「ほどほど」が大切と実感しています。
 晩酌に一杯、仕事帰りに同僚や友人と飲み会、接待、会合などお酒を飲む場面は多くあるかと思います。健康相談をしていると、飲酒について「どのお酒なら太らない?」「どの程度まで飲んでいい?」などの質問があります(特にお酒好きのダイエット中の方から)。その中で、「痩せたいけど飲みたい!」「ダイエット中なのに飲み会がある…」という方へお酒との付き合い方のコツを少し紹介します。

【アルコールのカロリー】
 最近は「カロリー○○%カット」を謳い文句にした酒が販売されているように、お酒にも食品と同じようにカロリー(熱量)があります。カロリーの摂り過ぎがダイエットの天敵になりますが、酒のカロリーはどの程度でしょうか?
 例えば、ビール(500ml)=ご飯1膳(1/3合)=コカ・コーラ(500ml)と言われています。酒に含まれるカロリーは「アルコールのカロリー」と「アルコール以外のカロリー」に分かれます。
 「アルコールのカロリー」は優先的に排出、消費されます。お酒を飲むとトイレが近くなる、体が火照るなどの行動がその証拠です。と言うことは、アルコールのカロリーは優先的に消費されるなら、アルコールを飲んでも太らないのでしょうか?
問題は糖質や脂質です。アルコールのカロリーが先に消費されるため、糖質や脂質の消費は後回しされ、体に溜まり、それが太る原因なのです。お酒のお供には、なるべく揚げ物や高脂質な食べ物を避けましょう。

【お酒の種類とカロリー】
 お酒の種類によってもカロリーは違います。お酒には「醸造酒」と「蒸留酒」があります。
・醸造酒…日本酒、ビール、ワインなど
・蒸留酒…焼酎、ウイスキー、ブランデーなど
 「とりあえずビール!」が日本の慣例となっているようですが、ビールは一、二杯で終え、焼酎やウイスキーの水割り・お湯割りを薄めにしてゆっくり味わう方が、カロリー摂取を抑えられます。他にも柑橘系のお酒の割りものも醸造酒に比べるとカロリーは低いです。醸造酒は原料そのものに糖質が多く含まれているので(米、麦、ブドウなど)、アルコール量(アルコール含有量)が同じでも蒸留酒に比べると醸造酒はカロリーが高いです。

【ダイエット中でもお酒を楽しみたい時の三カ条】
1.小腹を満たしてから飲む…
 お酒の飲み過ぎ対策
2.度数の高いお酒を水割り・お湯割りで…
 アルコールは少量、全体の量は適量
3.お酒は楽しく飲める範囲の適量で…
 飲み過ぎ、食べ過ぎてしまったら動きましょう。



平成25年8月

「若年性認知症について」

 7月の経営者安全衛生セミナーでは熱中症の講話をさせていただきました。猛暑が続いていますが、各自の健康管理に注意して下さい。作業の内容によっては、こまめに休憩を入れて水分補給も怠りなくして下さい。作業現場の環境面でも室温、換気(通風)に気をつけて冷房の利いた休憩室(避難場所)等があれば理想的です。今回は、このごろ話題になっている若年性認知症をとりあげてみます。
 認知症といえば高齢者に発症するものと思われがちですが、65歳以下に発症する認知症を若年性認知症といいます。記憶障害、思考や業務遂行能力の低下した状態となりますが、高齢者の場合と違って、現役の世代ですので社会的にも家庭的にも大きな問題を引き起こします。業務的には顧客との間で契約問題や製品の納入問題で記憶障害や人格の変化のために企業にとっては致命的な大損害を与えることがあります。
若年性認知症の方は老人ホームのような施設でも受け入れが困難です。力も強く、行動も素早いので職員達も戸惑います。他の入居老人たちとの話も趣味も生活ペースもあいませんのでトラブルの原因となります。若年性認知症は全国に約40,000人いると言われています。高齢者の認知症は2012年の厚生労働省の発表で305万人で、2002年に発表した推計値を大幅に上回っています。2年後の2015年には345万人に達すると推計されています。

若年性認知症の原因としては
@出血、脳梗塞。
Aアルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭葉変性症。
B梅毒、AIDS等感染。
C頭部外傷。
D薬物中毒、アルコール関連。
が考えられています。
 急性期に入院中の病院や退院後療養中の家庭では目立たなかった軽い記憶障害や性格変化が、職場に戻ったのがきっかけで顕在化することもあります。症状としては新しい情報に対する記憶障害、業務の処理能力の低下、性格、人柄の変化、理由のないひきこもり傾向が出てきます。業務遂行能力は低下しますので当然のことながら会社全体の作業能率の低下につながります。レビー小体病は幻視があったり、夜間睡眠中に異常な「ねぼけ」が出て大声を発し、その後再び何事もなかったように眠ってしまいます。夢遊病者のように行動してその後眠る場合もあります。
 前頭側頭葉変性症は性格変化や社会的逸脱行動が目立ちます。痴漢や万引きを繰り返す場合もあります。脳出血のような血管系の病気によるものは突然発症しますが、認知症の多くはゆるやかなスロープを下るように慢性的に進行していきます。服装の乱れ、無断欠勤などで気づくケースもあります。早期に専門医の受診を勧めましょう。治療しても治りませんが、社内で見当違いに叱咤激励されてもお互いに不幸です。早期に対応することで様々な救済制度の利用も可能になってきます。大きな混乱にならないうちに対処することが肝心です。



平成25年7月

熱中症の症状と対処方法

 羽田鉄工団地の皆さん、こんにちは。今年は梅雨入りが早かったですが、梅雨を通り越して夏の暑さを感じる日が多いですね。屋内外問わず熱中症に注意が必要ですので、今月のテーマは熱中症の症状と対処方法についてです。
 熱中症は体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機構が破壊されると起こります。重篤な場合は死に至る可能性もあります。さらに、作業中に熱中症になり意識が消失し、2次的災害に繋がる危険性もあります。

熱中症を引き起こしやすい条件
 環境面:高温多湿、風が弱い、日差しが強いなどです。
 身体面:暑い環境に不慣れ、激しい労働・作業、脱水(体内の水分不足)、発熱、欠食、睡眠不足、二日酔いなどがあります。

熱中症の症状と重症度
 T度:めまい、失神、立ちくらみ、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗
 U度:頭痛、気分不快、吐き気、嘔吐、身体がぐったり(熱疲労)していますが、意識はあります。
 V度:意識障害(呼びかけても反応しない・おかしな返答)、痙攣、ガクガクとひきつけ、高体温、発汗はないが皮膚は熱い、歩けないなど明らかに異常な症状を呈します。すぐに医療機関に搬送させたほうが良いです。

現場での応急処置
 @涼しい場所(日陰、クーラー)へ避難し、横になりましょう。
 A衣服を緩めて熱を放散させ、皮膚に氷や水、風を当て、体を冷やしましょう。
 B氷嚢(なければ、袋に氷水を入れる)で頚部(首)、 腋窩(脇の下)、鼠径部(足の付け根)を冷やしましょう。これらは、太い血管が皮膚の表面近くにある部位です。ここを中心に冷やすと、体内の温度を早く低下させることができます。
 C意識がはっきりしている場合は、冷たい水やスポーツドリンクなどを飲ませ、水分やミネラル、塩分を補給しましょう。意識が朦朧としている時は、誤嚥する可能性があるので控えましょう。
 D医療機関に搬送する時は、状況の分かる人が付添い、倒れた時の作業状況や行った処置、その人の持病などについて情報提供をしてください。このような情報が有るだけで、その後の治療がよりスムーズになります。

熱中症の予防方法
 作業環境:通風、冷房、直射日光の防止、気温・湿度のチェック 
 作業管理:作業時間短縮、休憩時間の確保、飲料水の配置、服装は通気性の良いもの
 健康管理:作業中はこまめな水分摂取、十分な睡眠、お酒は控えめに、朝食はしっかり食べる、高血圧や腎臓病などの持病がある方は、熱中症になりやすいので要注意です。
 体調が思わしくない時は、始業前に上司や同僚に連絡しましょう。
 熱中症で搬送される人は、7月が最も多いです。特に職場では、気温が一番高くなる時間帯(14時〜15時頃)が最も熱中症の発生が多くなっているので、屋外や暑熱下での作業をされる方は、互いに声を掛け合い、十分に注意しましょう。さらに、熱中症は屋内作業でも発生することがあります。節電などの影響により、クーラーの温度設定を高めにしている事業所も多いと思いますが、室温・湿度を定期的に確認しましょう。



平成25年6月

H7N9(鳥インフルエンザA)


 今回は最近の話題から選んでみました。皆様方はすでにご承知の内容とおもいますが、少し整理してみました。
 鳥インフルエンザAウイルスH7N9は鳥の間で循環しているインフルエンザウイルスの一つです。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の種類があり、A型がヒトと動物(トリ、ウマ、ブタ)に共通して感染します。動物に感染して遺伝子に変化を起こし新型に変異します。このように変異したウイルスは人が抵抗力を持っていないため、感染しやすく拡散しやすいことになります。今回のH7N9ウイルスのヒトへの感染は中国からの報告が初めてです。2市8省から、感染者は131名、死亡が33名と報じられています。(5月10日現在)
 台湾の53歳の男性が江蘇省に出張して帰国してから発熱してH7N9ウイルスによるインフルエンザと診断されました。タミフルを投与されましたが悪化して入院、呼吸困難でICU(重症の患者を収容する設備)に入っているそうです。この方は高血圧、B型肝炎を持っている方です。今回のH7N9ウイルスの感染者は男性が多く(73%)、高血圧、糖尿病、心疾患等の合併症を一つ以上持っている方が多いといわれています。  
 H7N9の感染源、感染経路は確定されていません。国立感染症研究所の発表ではヒト・ヒト感染が起きている可能性があるため入国者からの二次感染が懸念されています。ヒト・ヒト感染を起こすとパンデミック(世界的大流行)につながる可能性があります。実験レベルではタミフル等の抗インフルエンザ薬は有効といわれ、特に感染早期に投与されると有効であると言っています。H7N9の感染症例の報告は世界でも中国と台湾だけですので日本では経験が無く確定的なことは言えませんが、抗インフルエンザ薬の中でも内服や点滴するタイプが推奨されています。投与量も従来の使用量よりも多く、長期に服用するように検討されているようです。呼吸困難がある症例では吸入するタイプのものは、肺の深部まで到達することが不可能だろうと判断された結果です。
 迅速診断ですが理論的には検出可能であると言われていますが、検出感度は落ちるかもしれないそうです。  
 ちなみに台湾の事例は経過中、咽頭拭い液で2回は陰性で、3回目に喀痰からの迅速検査で陽性に出てA(H7N9)が証明されました。予防策としては従来の感染予防対策と同じで、手洗い、ウガイ、咳エチケットの励行が望まれます。特に中国からの帰国者で高熱などの症状がある方は早期に医療機関を受診してください。上海、香港などへお出かけの方は気をつけて行動してください。
 政府の新型インフルエンザ等対策有識者会議は4月16日、インフルエンザ等対策特別措置法に基づく行動計画案を出しています。この法律によれば、新型インフルエンザが日本に上陸し、全国的に急速にまん延のおそれがあるときは、次のような措置を行うとしています。
@外出自粛要請、興行場、催し物の制限等の要請
A住民への予防接種の実施
B医療提供体制の確保
C緊急物資の運送の要請
D政令で定める特定物資の売り渡しの要請
E埋葬、火葬の特例
F生活関連物資の価格の安定
G行政上の申請期限の延長
H政府関係金融機関等による融資などです。
 新型インフルエンザが日本に来ないことを祈ります。暑くなってきましたので熱中症にも気をつけましょう。



平成25年5月

がんの予防と早期治療 がん検診について


 羽田鉄工団地の皆さん、こんにちは。今年の連休は平日を挟んだ飛び石連休でしたが、休日を利用しリフレッシュされたでしょうか。そろそろ春の定期健診が始まる頃かと思います。日々の業務を安全・安心に行うため、定期健診での健康チェックが重要になりますので忘れずに受診しましょう。今月は健診と読み方は同じ「ケンシン」ですが意味が違う「検診」についてです。健診(健康診断)の目的は健康であるか否かを確かめることで、病気の危険因子があるかどうかをチェックします。例えば定期健診では心筋梗塞や脳梗塞などの危険因子となる高血圧症や高脂血症(脂質異常症)の有無を確認します。一方、検診は特定の病気を早期に発見し、早期に治療することを目的としています。検診と言って一番に思いつくのは「がん検診」ではないでしょうか。現在、がん(悪性新生物)は日本人の死亡原因の1位です。日本人の2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで亡くなっています。がんを早期に発見し、早期に治療を開始することは、早い段階からの治療が可能になり、その後の経過(予後)を良好にするとされています。そのため、がん検診を定期的に受けることが大切です。現在、日本では主に胃や大腸、肺、子宮、乳房などのがん検診がよく行われていますので、これらのがん検診について対象となる年齢や検査方法などご紹介します。

≪がん検診の頻度・対象年齢・検査≫
胃…1年に1回・40歳以上・胃X線検査、胃内視鏡
大腸…1年に1回・40歳以上・便潜血、大腸内視鏡
肺…1年に1回・40歳以上・胸部X線検査、喀痰細胞診
子宮…2年に1回・20歳以上・視診、細胞診、内診
乳房…2年に1回・視触診、マンモグラフィ検査
(こちらは、厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」より引用しました。)
 ある一定の年齢になると、かなりの確率で「小さながんの芽」というものを身体の中に持っていると言われています。ですから「それを大きくしないこと」が重要です。がん検診では、まずは短時間で済む検査や非侵襲性(痛みをあまり伴わない)の検査を行います。その検査の結果、がんが疑われる場合には精密検査を受けることが推奨されます。検査方法は特定するがんの種類によって様々ですが、内視鏡やCT、採血などがあります。

≪がん検診の受診・費用≫
 内閣府の「がん対策に関する世論調査」によると日本のがん検診の受診率は20〜30%と低く、がん検診を受けない理由として「受ける時間がない(47.4%)」、「がんと分かるのが怖い(36.2%)」、「費用がかかり経済的に負担になる(35.4%)」、「健康状態に自信があり、必要性を感じない(34.5%)」などがあるそうです。20〜50歳代の方は「受ける時間がない」ことを主な理由に挙げ、30〜40歳代は「費用がかかり経済的に負担になる」を挙げた方が多かったです。
 がん検診のために病院を受診する時間が無い方は、定期健診と同時に検査を受けられる場合もあります。    
 また費用については、各自治体(市区町村)や健康保険組合などが検診費用の助成や検診費用無料化の取り組みを行っているので、使用可能なサービスがある場合は経済的負担が緩和される可能性があります。
 がん検診は「一度受けたから大丈夫!」ではなく、定期的に受診し、がんの早期発見や早期治療に努めること、また精密検査が必要な場合は必ず精密検査を受けること重要です。がん検診によりがんが発見される怖さもありますが、発見が遅くなった時の治療による負担やご家族、同僚など身近な方々の想いを考えると早め早めの対応が大切です。

 ご自身やご家族、会社の方などの健康に関して困りごとがある際は、健康相談窓口をご利用ください。



平成25年4月

アレルギー反応について

 工業団地の周囲の桜も満開で、一年中で最も華やいだ風景となり気持ちも浮き浮きした季節になりました。   
 今回はアレルギー反応について書いてみます。なんといっても代表は花粉症でしょう。2〜3月がピークで現在は少し落ち着いた時期ですが、日本ではスギやヒノキの花粉症が最も多く10人に1人がスギ花粉による花粉症に罹ると言われています。少数ですが桜の花粉による花粉症の方もいます。今年はスギ花粉の飛散が例年の2〜5倍と言われていて、症状も激しく、患者さんも例年より多い状況でした。スギは初夏から真夏にかけて花芽をつけますが、その時期に高温で、雨が少なくて日照時間が長いと花粉が多くなります。 
 昨年の夏は、まさにこの通りの猛暑でした。「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」の予防には「マスク」「ゴーグル」外出を避ける、洗濯物を外に干さないなどの注意が要るようです。
アレルギー反応は花粉以外でも生活の中に沢山あります。最近はペットブームで飼育する動物も多様化し、住宅事情によりマンション等で飼う方も多いようですが、若い方には小動物や爬虫類が結構好まれています。ハムスターやウサギで喘息を起こす例もあります。ハムスターを例にとると、ゴールデンハムスター属、ヒメキヌゲネズミ属、キヌゲネズミ属、クロハラハムスター属、ハツカネズミ等の種類があり、同じハムスターでも「属」が異なるだけで激しいアレルギー反応を起こしますので要注意です。原因は動物のフケ(皮脂腺の分泌物)や毛が空中に浮遊して、それを吸い込んでしまうためです。換気を十分にして、頻繁に洗ってやることです。アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)は血液で調べられるものもあります。
 次に食物によるアレルギーですが蕁麻疹等の反応をおこします。薬剤(解熱鎮痛剤、色素、造影剤等)による場合もあります。最近の報道にもありましたが、昨年12月調布市の市立小学校で、5年生の女児が給食後に死亡した事件があり、食物アレルギーに対する認識が強調されました。チーズ入りの食品でアナフラキシーショックを起こしたようです。激しいアレルギー反応により呼吸困難や血圧低下を誘発するアナフラキシーショックは命にかかわることもあります。その他、魚のサバ等も有名ですが、鮮度がおちるとバクテリアがアレルギー反応をおこす物質を作ってしまうらしいので、鮮度の良いものをお勧めします。草花による「かぶれ」や海洋生物のなかにも触れただけで、ひどい皮膚炎を起こすものがあります。これから皮膚を露出する季節になりますが気をつけてお過ごし下さい。


平成25年3月

1週間に23エクササイズ!

 羽田鉄工団地の皆さま、こんにちは。今世紀最強と言われる寒気の影響で2月末には青森県で国内史上最高記録の積雪が観測され寒い日が続いておりますが、皆さまにおかれましてはご健勝のことと思います。この大寒波も関係ないと言わんばかりに、2月24日には東京マラソンが開催され、年々応募者が増加し今年の当選倍率は約3倍だったそうです。羽田鉄工団地の皆さまの中にも参加された方がいらっしゃったでしょうか?フルマラソンの42.195kmを走りきるランナーの皆さまのガッツには感服です。私は走るのが苦手なので、フルマラソンに挑戦しよう!東京マラソンに応募しよう!と思い立つ意欲そのものが素晴らしいことと思います。
 日常的な健康増進のなかで、運動は大切な要素のひとつと言われています。世界的にも身体活動量が増加するにつれ、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防できることが明らかになっており、これらの病気を予防するために運動を実践することが推奨されています。また、2月末にニュースで報道されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、糖尿病の患者さんが毎日30分以上の早歩きに相当する運動を行った場合、運動をしない患者さんに比べて病気が悪化して死亡するリスクが半分以下だったという研究報告もありました。
 ひとえに「運動」と言ってもランニングやウォーキング、休日のゴルフ、スポーツジムに通って筋肉トレーニングなどいろいろな運動があります。もちろん仕事中に体を動かすことも運動の一種です。では、日常的にどの程度の運動をすると健康への良い効果が期待できるのでしょうか、また現在どの程度の運動をしているのでしょうか。
 WHO(世界保健機関)や厚生労働省では、1週間に実施する運動の推奨量を提示しています。運動・身体活動の強度を「メッツ」という単位に数値化し、「1メッツの活動を1時間行ったときの活動量」を「1エクササイズ」と定義しています。メッツは身体活動の強さを安静時の何倍に相当するかで示す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。運動の推奨量は「1週間に23エクササイズ」とされています。この運動量の計算では、ある程度の運動強度がある活動のみを計算に含むことになっています。これは、ある程度の運動強度がある活動によって様々な疾患を予防することが明らかになっているためです。別紙にいくつかの活動内容とそのメッツをお示ししますので、現在の運動量を計算してみてください。1週間に23エクササイズの運動が出来ているでしょうか?ちなみに私は1週間で19エクササイズと少し推奨活動量に届かなかったので、移動時にはエレベーターやエスカレーターをなるべく使わないようにして、少しでも運動量を増やすようにしています。
 運動は体調や体力に合わせて、定期的に続けていくことが重要です。時間を作って運動することも良いですし、日頃の生活で取り入れやすい運動を継続していくこともオススメします。ですが、くれぐれも無理はなさらないようにしてください。また持病がある方は、主治医の先生とよくご相談してください。
 まだまだ寒い日が続きそうですが、春の訪れと共に運動日和も増えてくることと思います。屋内、屋外問わず運動でリフレッシュはいかがでしょうか。
 
 3月も無料の健康相談を開催していますのでお気軽にお越しください。


平成25年2月

定期健診と心電図の異常

 昨年、日本人間ドック学会が人間ドックを受診した全国の313万人について調査を行い「異常なし」と判定された人の割合が過去最低の7.6%に過ぎなかったことを8月24日に発表しました。28年前の1984年に統計を取り始めた頃は29.8%の方が「異常なし」でした。高齢化や診断機器、測定技術の進歩もありますが食生活の西欧化や運動不足などの生活習慣の変化も考えられます。
 生活習慣に関係する検査項目では、肝機能障害(33.3%)、脂質異常症(コレステロール29.8%、中性脂肪15.3%)以下高血糖(23.2%)高血圧(21%)となっています。会社で行う定期健診と人間ドックとでは検査の内容も年齢層も異なりますが、定期健康診断の有所見率は52.7%です。従って「異常なし」の方は47.3%となります。
 項目別では
 1位脂質異常症(32.2%)
 2位肝機能障害(15.6%)
 3位高血圧(14.5%)
 4位高血糖(10.4%)
 5位心電図異常(9.7%)です。
 1位から4位までは病名で、分かりやすいのですが、5位の心電図異常は約10%の方が指摘されていますがチョット分かりにくいようです。
 心房細動と指摘されると、聞きなれない病名に驚いて相談に来ます。心房細動は不整脈の一種ですが、症状を自覚する人と自覚の無い人がいます。また、一時的に起こる発作性心房細動と48時間以上続く慢性心房細動に分けられます。
 心房細動による不整脈の原因は心臓の「洞結節」という部分から規則正しく1分間に50〜60回出る電気信号(パルス)が心室に伝わり規則正しい脈拍を刻んでいますが、何らかの原因で心房の中で不規則な速い電気信号(パルス)が出ると、その一部だけが心室に伝わって不整脈となります。不整脈自体は致命的なものではありませんが、心房細動の方は脳梗塞になる確率が通常の人の約5倍といわれています。脳梗塞の約3分の1は心房細動が原因です。心房細動は加齢とともに頻度が上がりますが、そのほかに高血圧、糖尿病、脂質異常症、ストレスの多い人、睡眠不足、飲酒、喫煙習慣の方は要注意です。心電図の異常を指摘された方は放置しないで医師に相談してください。組合事務所で無料相談も行っていますのでお問い合わせください。



平成25年1月

季節性インフルエンザの予防と対応

 羽田鉄工団地の皆様、明けましておめでとうございます。保健師の岡部です。年末から年始にかけ忙しくされている事と思いますが、十分な休養はとれていますでしょうか。休養、睡眠は体力の回復だけでなく免疫力の向上にも繋がると言われています。昨年12月は急性胃腸炎(ノロウイルス)の大流行がありましたが、これからは季節性インフルエンザの流行が懸念されます。そこで今月は「季節性インフルエンザの予防と対応」を取り上げます。2009年の大流行(パンデミック)以降、インフルエンザの予防や対応について十分な知識や経験があるかと思いますが、確認も踏まえてご一読ください。
 季節性インフルエンザ(以下インフルエンザ)は、インフルエンザウイルスが体内に侵入することにより急な発熱や頭痛、筋肉痛などの症状を伴い発症します。ワクチンでの予防やタミフル、リレンザといった薬による治療が有効とされ、症状の緩和や重症化を防ぐことができます。健康な方は治療により1週間ほどで回復しますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患をお持ちの方は、症状が治り難い場合や重症化する恐れがあるので要注意です。
 またインフルエンザの主な感染ルートは咳やくしゃみの分泌物による感染(飛沫感染)や、ウイルスが付着した手を介した感染(接触感染)です。施設内(会社・学校・病院など)での集団感染や電車・バスなどの公共交通機関での感染が多いと言われています。インフルエンザに感染しないために日頃からの予防が大切です。
〜インフルエンザ予防の5か条〜
@マスクの着用(うつらない・うつさない)
A手洗い・うがい
B十分な休養・睡眠
C栄養バランスの良い食事
D無理して出社しない
 インフルエンザになりそのまま出社した場合、他の社員に感染させる可能性があるので無理は禁物です。出社してから体調に不安を感じた場合やご家族にインフルエンザになった方がいる場合は、あらかじめ職場内で情報共有しておくことも良策かもしれません。いずれの場合も職場内でのルールがあるかと思いますので、どのような対応をとるのか一人ひとり確認しておくとスムーズに対処できるかと思います。
 39度以上の発熱を伴い明らかにインフルエンザの症状がある場合は、すぐに近くの内科や主治医を受診し治療を受けましょう。治療薬内服後は数日で解熱し症状が緩和しますが、しっかり休養をとり十分に回復してから出社するように心掛けてください。
 マスクの着用は、自分が感染しない事と他人に感染させない事の両面で有用です。マスクは薬局やドラッグストアで販売されている一般的なマスクで十分な効果があります。息苦しくて苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、人混みの中では着用したほうが良いかと思います。
 昨年のうちにインフルエンザワクチンの予防接種をした方も、ワクチン接種をしたから絶対的にインフルエンザに罹らない訳ではないので、予防を忘れずにしてください。もちろんワクチン接種をした場合、インフルエンザの重症化を防ぐことができるので有効な手段であることを付け加えておきます。
厚生労働省からもインフルエンザ対策のガイドラインが出されていますのでさらに情報をお求めの方はご参照下さい。もしくは組合事務所の無料健康相談窓口をご活用ください。
 2013年が皆様にとって素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。