かけはし誌上コラム(かけはし掲載分) 羽田鉄工団地協同組合





労働衛生コンサルタント北條先生

岡部保健師
最新号(令和1年11月)
11月 痛風について


令和元年11月

痛風について    
 
 台風19号は今まで想像もしなかった広域にわたって多くの河川を氾濫させ甚大な被害を与えました。
 都内や隣接する川崎市でも被害が出て高層ビルの問題点を浮き上がらせました。心からお見舞い申し上げます。
 前回は虫刺されについて書きましたが最近のニュースで海外渡航歴の無い若者2名が奈良(?)で蚊に刺されてデング熱を発病したと伝えています。
 また、青海埠頭コンテナヤード(江東区)で火蟻の女王蟻が多数見つかったと報じています。猛暑の影響か虫が多いようですのでご注意ください。
 今回は痛風について書かせていただきます。
 痛風はかつて「贅沢病」といわれていて美食やワインなどのアルコールを日常的に摂取する富裕層の病気でした。歴代の皇帝や英雄も痛風に苦しめられました。
アレキサンダー大王、カール大帝、ダビンチ、ミケランジェロ、ヘンリー7世、8世、ガリレオ、ニュートン、ゲーテ、ナポレオン、ダーウイン、チャーチルなどが有名です。「皇帝病」と言われたこともあります。
 痛風の歴史は古く、ヒポクラテスはエジプトのミイラの関節に痛風の痕跡を見つけています。
 痛風の名前の由来は関節の激しい痛みを「風があたっても痛い」「風が吹いても痛い」ということのようです。
 痛風の患者の90〜95%は中高年男子です。患者数は約60万人と言われていますが予備軍である「高尿酸血症」の方はこの10倍と推定されています。
 近年、痛風患者は増えていますが、原因として経済の発展や食生活の欧米化にともなって肉食やアルコール摂取の増加、運動不足があります。
痛風は血液中の尿酸が上昇して結晶化し関節に沈着することで炎症を起こします。突然起こる激しい関節の痛みと腫脹(赤く腫れます)で始まります。歩行困難となり仕事に支障をきたします。発作を繰り返すと関節炎は重症化して長引くようになります。
 健康診断で尿酸値が7.0mgを超えたら要注意です。尿酸は通常は汗や尿、便と一緒に排出されますが、尿酸の原料となるプリン体と呼ばれる物質を多く摂取すると「高尿酸血症」となって発作につながります。過食や飲酒は引き金になり、肥満やストレスも関与します。
 健康診断で尿酸値が7.0mgを超えたらプリン体の多い食品はとらないように努めてください。プリン体の多い食品としては鶏レバー、豚レバー、牛レバー、マイワシ干物、あん肝などがあります。
ビールに限らずアルコール多飲は発作を誘発します。適度な運動、肥満の予防も大事です。
健康診断の結果をもう一度見直してください。


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