かけはし誌上コラム(かけはし掲載分) 羽田鉄工団地協同組合





労働衛生コンサルタント北條先生

岡部保健師
最新号(平成30年5月)
5月 はしかの流行について

平成30年5月

はしかの流行について


 5月の大型連休はどこかへお出かけになりましたか。
大型連休直前に外国からの観光客によるはしかの感染が拡散中で大騒ぎとなりました。東京都や大田区から連日のようにはしかに対する注意報が出されました。
 報道によりますと台湾在住の30代男性が3月17日から19日まで沖縄に滞在して沖縄本島内を移動しています。
 那覇市でモノレールを利用、その後レンタカーで糸満市、名護市に向かっています。17日から発熱はあったようですが、19日になって発疹が出て中部保健所ではしかと診断されました。衛生環境研究所が遺伝子解析をして、遺伝子型D-8と診断し台湾からのウイルスと断定されました。はしかは非常に感染力が強く、感染すると肺炎、中耳炎、脳炎等の重篤な合併症を起こします。はしかの患者と接触した場合は、接触後3〜21日の期間健康状態に十分に注意して警戒が必要です。発疹が現れた場合は「はしかかもしれない」と連絡を入れてから医療機関を受診してください。はしかウイルスは約2時間空中で生存しますので、はしか患者に直接遭遇しなくても、はしか患者が居た空間に入ると感染します。空気感染が起きるのです。
 はしかはウイルスによって感染しますが、10日から12日の潜伏期間を経て発熱、咳、鼻水といった風邪様の症状が出て2〜3日後に発疹が出てきます。はしかの予防としては予防接種が行われています。定期予防接種(第1期1歳、第2期小学校入学前)は2回受けることになっています。必ず2回受けさせてください。
 今回の沖縄のはしかは現在70名を超えています。過去にも2016年11月関西空港で中国からの観光客から航空会社の職員などに集団発生した記録があります。
今回も埼玉県の男性、名古屋の男性と少女2名、客室乗務員(女性)に感染したという報告が続いています。仕事や旅行で沖縄に行く方は注意が必要です。
 感染症でもう一つ注目されている感染症があり喫緊の対策が必要とされています。性感染症の増加で、特に梅毒は2004年から増加し始めて2016年には4,575例2017年には5,770例の届け出があり1974年以来42年ぶりで4,000例を超えました。報告数の増加と共に新しい傾向が見られます。男女比で女性の増加が目立ち、年齢分布も男性が20〜40代と幅広く分布しているのに対して女性は年齢分布が狭く20代前半からの報告が増えています。性産業(風俗)従事者に限らず一般家庭の主婦などにも広がっています。都道府県別では東京都が1位、次いで大阪府、神奈川県、愛知県と続きます。
 「君子危うきに近寄らず」と昔の人は言いました。ご用心ください。


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