かけはし誌上コラム(かけはし掲載分) 羽田鉄工団地協同組合





労働衛生コンサルタント北條先生

岡部保健師
最新号(2025年12月)
12月 「年末年始の食べ過ぎ注意報!」


「年末年始の食べ過ぎ注意報!」


羽田鉄工団地の皆様、こんにちは。僧侶(師)のようにいつも落ち着いている人も走るほど忙しい月、師走、12月になりました。2025年は皆さんにとって、どのような1年だったでしょうか。年末年始は、忘年会や新年会、親戚や友人との集まりなど、何かと飲食をする機会が増える方も多いのではないでしょうか。今月号は、心も体も健やかに良い年を迎えていただけるよう、年末年始の食べ過ぎ、飲み過ぎを少しでも回避するポイントやひと工夫をお伝えします。

1.食べる順番で血糖値の上昇を対策!
空腹の状態で糖質が多い炭水化物(米、麺類、パンなど)を食べると、血糖値が急激に上昇します。血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げようとしてインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血液中の糖分を細胞に取り込みエネルギーになるのですが、一方で余った糖分を脂肪として蓄える手助けもします。食事の始めは野菜やキノコ類などの食物繊維が豊富な食材を食べることで、血糖値の上昇が緩やかになります。

2.ゆっくり、ゆっくり、楽しく
よく噛んで、ゆっくり食べることは、満腹中枢が刺激され食べ過ぎの防止に繋がります。一口あたり30回噛むことが理想的と言われています。豆腐などの柔らかいものを30回噛むのは難しいですが、噛み応えのある食べ物は一口30回を意識してみましょう。「ありがとうございます」が10文字なので、心の中で3回繰り返すと30回ですね。

とは言え、楽しい食事の席で念仏のように数を数えながら食事をするのは何だか味気ないですね。ゆっくり食べる工夫として、一口ずつお箸を置く、一口を小さくする、味わいながら、楽しい会話をしながら食事をする、など慌ただしい日々の中で、せっかくの集まりの時は、ゆっくりと楽しい食事の時間にするのも素敵ですね。

3.お酒のお供は○○
お酒を飲む方にとって、お酒のお供に欠かせないのは「おつまみ」でしょうか。今回ご紹介するお酒のお供は「お水」です。アルコール度数の高いお酒を飲むときに一緒に飲む物をチェイサーと呼びます。お酒を一口飲んで後にチェイサーの水(水以外にお茶やジュース、アルコール度数が低い飲み物が提供されることもあるようです)を飲むため、後から追いかける=チェイスが語源とのこと。日本酒では「やわらぎの水」とも言うそうです。
アルコールと一緒にお水を飲むことで、アルコールの飲酒量を抑えることや飲酒ペースを緩やかにすることが期待できます。最近ではノンアルコールの飲料も種類が増えてきていますね。年末年始は人が集まる機会も多いかと思いますので、その際にノンアルコール飲料の飲み比べをするのも面白いかもしれませんね。

変異株の影響もあるようでインフルエンザの患者数が急増しています。咳エチケットと手洗いうがい、休養、加湿をしながら、お身体に気を付けてよいお年をお迎えください。


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